再エネ水素は「コスト的」にも実現可能、NIMSらが試算

スマートジャパン(2018/12/28)より転載

物質・材料研究機構(NIMS)は東京大学、広島大学と共同で、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた水素製造システムの技術経済性評価を実施し、国際的に価格競争力を持った安価な水素製造に必要な技術レベルを明らかにしたと発表した。今回の成果は、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた技術開発の重要な指針となるという。

今回、研究チームは、太陽光発電の発電量に応じて、蓄電池の充放電量や水電解装置での水素の製造量を調整する統合システムを設計し、その技術経済性を評価した。将来的な技術向上を織り込み、蓄電池や水電解装置の容量など網羅的に検討することで、安価な水素製造に必要な技術レベルを明らかにした。例えば、2030年ごろには十分実用化可能と考えられる、放電特性は遅いが安価な蓄電池を開発することで、1立方メートルあたり17~27円という、国際的にも価格競争力の高い水素製造が国内においても実現できる可能性を示すことができたとしている。